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技術屋と一般人のすれ違い

  • 2009-03-31 (火) 0:35
  • 発見

大多数のユーザはそれほど技術の未来に興味を持っているわけではない。
彼らは結果を享受することに興味があるのであって、それによってどんなことが実際に可能になるかは解らないのだ。また、解る必要もない。
だからケータイにインターネット接続機能が不要と答えたユーザを責めることはできない。
むしろそんな無意味なアンケートをとった調査会社をこそ責めるべきだったのだ。
しかしアンケートというのは有限な設問にしか答えさせることができない。
「携帯にインターネット接続機能が必要と思うか?」ではなく、「出先や電車の待ち時間などに映画情報を知りたいと思うか?」「出先で会社のグループウェアにアクセスしてスケジュールを確認したいと思うか?」と聞くべきだったのだ。
そういう設問を作るのは、設問の設計者、つまりデザイナーの領域であり、そのとき初めてユーザは自分が真に必要としていたものに気づくのである。

嗚呼、ここにズレがあったのか。あまりPC系に明るくない人に技術の話をしても、どうも上手く伝わらなかった原因はこれだ。技術畑の人間として深く反省すべきポイントだと思った。

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